神戸市議会 2015-02-05
平成27年第1回定例市会(2月議会)(第5日) 本文
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(
安達議長議長席に着く)
◯議長(
安達和彦君) ただいまより本日の会議を開きます。
直ちに議事に入ります。
2 ◯議長(
安達和彦君) 日程によりまして,日程第1
号外神戸市
固定資産評価審査委員会委員選任の件及び日程第2
号外兵庫県
公安委員会委員推薦の件を
一括議題に供します。
これより当局の説明を求めます。
久元市長。
3 ◯市長(
久元喜造君) ただいま上程になりました
号外議案神戸市
固定資産評価審査委員会委員選任の件及び兵庫県
公安委員会委員推薦の件につきまして,一括御説明申し上げます。
神戸市
固定資産評価審査委員会委員選任の件につきましては,
浅田修宏氏,尾崎 潤氏が3月31日をもって
任期満了となりますので,両氏を重ねて選任いたしたいと存じます。また,3月31日をもって
任期満了となります
水谷忠清氏,
中村留美氏の後任として,
田中義之氏,
吉田邦子氏を選任いたしたいと存じます。
固定資産評価審査委員会は,中立的・専門的な立場から,
固定資産課税台帳に登録された価格に関する不服を審査・決定する機関であり,委員には
固定資産の評価について
学識経験を有する者等を選任することとなっております。
田中氏は,
一級建築士としての豊富な
実務経験と
専門的知識を有しておられます。また,就任の打診に対しましても,今までの経験を生かして適正・公正な審査に役立てるよう頑張りたいと思いますとの抱負をいただいております。
次に,吉田氏は,法律に関する豊富な知識を有しておられるとともに,弁護士としての豊富な
実務経験を有しておられます。また,就任の打診に対しても,
委員会の円滑な運営に向けて,これまでの弁護士としての経験を生かして精いっぱい務めさせていただきます,よろしくお願いいたしますとの抱負をいただいております。
以上のように,各氏は,
固定資産評価審査委員会の委員として適任と認められますので,
地方税法第423条第3項の規定により,その選任について議会の同意を求める次第であります。
兵庫県
公安委員会委員推薦の件につきましては,
塚本哲夫氏が5月26日をもって
任期満了となりますので,その後任として
奥谷勝彦氏を推薦いたしたいと存じます。
公安委員会は,
警察行政の
民主的管理機関として設けられた
行政委員会であり,委員5名のうち2名は,同府または県が包括する指定市の議会の議員の被選挙権を有する者で,任命前5年間に警察または検察の職務を行う
職業的公務員の前歴のない者のうちから推薦することとなっております。
同氏は,
株式会社奥谷金網製作所代表取締役社長としての御活躍の傍ら,神戸市
商工団体総連合会の要職も歴任され,平成23年7月からは会長に就任されております。また,委員の打診に対しましても,
神戸市民の代表として,
警察行政の公正・中立な運営のため,自身の経験を生かしていきたいと考えておりますという抱負をいただいており,兵庫県
公安委員会の委員として適任と認められますので,警察法第39条第1項ただし書きの規定により,その推薦について議会の同意を求める次第であります。
以上,何とぞよろしく御審議のほどお願いを申し上げます。
4 ◯議長(
安達和彦君) 当局の説明は終わりました。
本件に関し,発言の通告もありませんので,本件は
委員会の付託を省略し,同意することに決しまして,御異議ございませんか。
(「異議なし」の声あり)
5 ◯議長(
安達和彦君) 御異議がないと認めます。
よって,本件は,いずれも同意することに決定いたしました。
6 ◯議長(
安達和彦君) 次に,日程第3 予算第36
号議案より日程第11 第106
号議案に至る9議案,
一括議題に供します。
これより,
委員会審査の経過並びに結果について,
関係常任委員長の報告を求めます。
まず,
総務財政委員会委員長橋本 健君。
(20番橋本 健君登壇)
7 ◯20番(橋本 健君) ただいま議題となりました諸議案中,本
委員会所管分の予算第36
号議案の関係分について,御報告申し上げます。
本件は,退職者の減等に伴う職員費及び
国民健康保険事業費等への繰り出しの増に伴い,予算を補正しようとするものであります。
委員会は,審査の結果,原案を承認することに決定いたしました。
以上,報告を終わります。
8 ◯議長(
安達和彦君) 次に,
文教こども委員会委員長藤本浩二君。
(30番
藤本浩二君登壇)
9 ◯30番(
藤本浩二君) ただいま議題となっております諸議案中,本
委員会所管分の予算第36
号議案について,御報告申し上げます。
予算第36
号議案の関係分は,職員の
給与改定及び
国庫支出金等返還金の増に伴い,予算を補正しようとするものであります。
委員会は,審査の結果,原案を承認することに決定いたしました。
以上,報告を終わります。
10 ◯議長(
安達和彦君) 次に,
福祉環境委員会委員長大井としひろ君。
(43番大井としひろ君登壇)
11 ◯43番(大井としひろ君) ただいま議題となっております諸議案中,本
委員会所管分の予算第36
号議案の関係分,予算第38
号議案,予算第40
号議案及び第105
号議案,以上合計4議案について,一括して御報告申し上げます。
まず,予算第36
号議案の関係分は,職員の
給与改定及び
人事異動並びに
国庫支出金返還金の増等に伴い,次に,予算第38
号議案は,
国庫支出金返還金等の増等に伴い,次に,予算第40
号議案は,
介護給付費等準備基金積立金等の増等に伴い,それぞれ予算を補正しようとするものであります。
次に,第105
号議案は,本市が所有する北区ひよどり北町3丁目の土地を売却しようとするものであります。
委員会は,審査の結果,いずれも原案を承認することに決定いたしました。
以上,報告を終わります。
12 ◯議長(
安達和彦君) 次に,
企業建設委員会委員長西 ただす君。
(14番西 ただす君登壇)
13 ◯14番(西 ただす君) ただいま議題となっております諸議案中,本
委員会所管分の予算第36
号議案の関係分,予算第42
号議案及び第106
号議案,以上合計3議案について,一括御報告申し上げます。
まず,予算第36
号議案の関係分は,職員の
給与改定に伴い,次に,予算第42
号議案は,
委託営業所の
路線拡大による委託料の増等に伴い,それぞれ予算を補正しようとするものであります。
次に,第106
号議案は,
阪神高速道路株式会社が
高速道路に係る許可を受けた事項の一部変更について
国土交通大臣の許可を受けるに当たり,
道路管理者である本市に対して同意を求められたので,これに同意しようとするものであります。
委員会は,審査の結果,いずれも原案を承認することに決定いたしました。
以上,報告を終わります。
14 ◯議長(
安達和彦君) 次に,
産業港湾委員会委員長大寺まり子君。
(24番
大寺まり子君登壇)
15 ◯24番(
大寺まり子君) ただいま議題となっております諸議案中,本
委員会所管分の予算第36
号議案の関係分,予算第37
号議案,予算第39
号議案及び予算第41
号議案,以上合計4議案について,一括御報告申し上げます。
まず,予算第36
号議案の関係分は,職員の
給与改定及び
人事異動並びに
高潮対策事業の増等に伴い,次に,予算第37
号議案は,職員の
給与改定等に伴い,次に,予算第39
号議案は,
家畜共済費の増に伴い,次に,予算第41
号議案は,ポートアイランドの
港湾用地の売却に伴い,それぞれ予算を補正しようとするものであります。
委員会は,審査の結果,いずれも原案を承認することに決定いたしました。
以上,報告を終わります。
16 ◯議長(
安達和彦君) 次に,
都市防災委員会委員長坊池 正君。
(45番坊池 正君登壇)
17 ◯45番(坊池 正君) ただいま議題となっております諸議案中,本
委員会所管分の予算第36
号議案の関係分について,御報告申し上げます。
予算第36
号議案の関係分は,職員の
給与改定に伴い,予算を補正しようとするものであります。
委員会は,審査の結果,原案を承認することに決定いたしました。
以上,報告を終わります。
18 ◯議長(
安達和彦君) 以上で,
関係常任委員長の報告は終わりました。
委員長の報告に関し,御質疑はございませんか。
(なし)
19 ◯議長(
安達和彦君) 御質疑がなければ,これよりお諮りいたします。
本件は,いずれも
関係委員長の報告どおり決しまして,御異議ございませんか。
(「異議なし」の声あり)
20 ◯議長(
安達和彦君) 御異議がないと認めます。
よって,本件は,いずれも原案のとおり可決されました。
21 ◯議長(
安達和彦君) 次に,日程第12 予算第1
号議案より日程第71 第38
号議案に至る60議案,
一括議題に供します。
これより,
委員会審査の経過並びに結果について,委員長の報告を求めます。
予算特別委員会委員長大井としひろ君。
(43番大井としひろ君登壇)
22 ◯43番(大井としひろ君) ただいま議題となりました平成27年度神戸市各
会計予算及び
関連議案,合計60議案について,
委員会審査の経過並びに結果について,御報告申し上げます。
平成27年度予算は,
久元市長が就任から2年目の予算として,1年間の
市政運営を踏まえ,そして阪神・
淡路大震災から20年を迎える節目に当たって編成されたものであり,神戸市
行財政改革2015の完遂に向けて積極的に
事務事業を見直すとともに,
人口減少社会への対応を初め,
居住環境や
操業環境を向上させる施策を
バランスよくスピーディーに進め,安定した成長のための都心の再生や
交通インフラの整備,
医療産業都市の
プロジェクトの推進に重点的に取り組んでいくとされております。
また,私たちの
まち神戸を安定した
成長軌道に乗せていくためには,まちの魅力と活力をさらに高めることにより,すぐれた人材が神戸に集まり,人材の集積が創造的な仕事を生み,人材を引きつけるという好循環を確かなものとすることが必要であるとして,神戸の魅力を生かした
プロジェクトや政策を積極的に展開していく予算として,全会計で1兆8,076億円,実質的に前年度より685億円,伸び率にして約4%増加した規模となっております。
委員会は,去る2月24日の議案の付託を受けて以来,3つの分科会を設け,25日から3月6日まで
局別審査,さらに11日には市長・副市長等に対する
総括質疑を行いました。
それでは,
委員会審査において議論となりました主な事項について,簡単に御報告申し上げます。
まず,
市政全般に関するものとして,人材の育成,
国際戦略の推進,広報・
情報発信力の強化,
外郭団体の監理,区役所の
窓口サービスなどについての議論がありました。
次に,施策別では,経済・産業・雇用に関して,
医療産業都市の推進,
神戸空港の
コンセッション,神戸港の活性化,
中小企業の
競争力強化,市場・商店街の活性化などについて,福祉・医療・教育・子育てに関しては,
障害者支援,
生活保護,
児童虐待防止,
放課後児童育成施策,
保育所待機児童の解消,
中学校給食などについて,また環境及び安全・安心な
まちづくりに関しては,
環境教育,ごみの減量・資源化,
防犯カメラ,災害時の
情報提供のあり方,消防団の充実・強化,
防災教育,
土砂災害特別警戒区域等の指定,
空き家対策などについて,さらに文化・集客・観光に関しては,
神戸ビエンナーレ,
外国人観光客の誘致,
客船誘致などについて,さまざまな議論がありました。
委員会では,このような審査の後,3月11日に
松本のり子委員外7名から予算の
編成替えを求める動議が提出され,翌12日には各会派からの
意見表明を,13日には
意見決定をそれぞれ行ったのであります。その結果,
不要不急の
大型開発,借上
市営住宅の
入居者対応などを理由とする
反対意見もありましたが,
委員会は,少子・超高齢化の進展による
人口減少社会への対応や
安定成長のための
プロジェクトを
バランスよく盛り込み,神戸のまちが安定的に成長していく,輝ける
未来創造都市の実現に向けた予算となっていると判断できることから,動議を否決した上で,平成27年度神戸市各
会計予算及び
関連議案,合計60議案については,いずれも原案どおり可決すべきものと決定いたしました。
次に,
委員会の
要望事項について申し上げます。
まず,
医療産業都市の推進についてであります。
神戸医療産業都市は,
我が国最大の
医療産業クラスターであり,
iPS細胞を用いた世界初の
網膜シート移植手術が実施されるなど,国内のみならず,世界に誇れる
プロジェクトであります。優秀な人材を集積し,そこで創出される雇用によって,
市民生活を支え,神戸を安定した成長に導いていくためにも,強力に推進していく必要があります。
よって,当局におかれては,PMDAが立地する優位性を生かした
製薬企業の集積や,スーパーコンピュータ──京を活用した
インシリコ創薬の推進,介護・
リハビリロボット等の
機器開発への
支援強化,
国際医療交流の実現に向けた
海外患者受け入れのための
ワンストップセンターの設置など,
医療産業都市の推進に積極的に取り組まれたいのであります。
次に,
子育て支援の充実についてであります。
人口減少社会を迎え,ニュータウンの
オールドタウン化などにより,須磨区が
消滅可能性都市とされる予測までもが出される中,本市が魅力的な大都市として生き残っていくためには,誰もが安心して出産・子育てができる
まちづくりを推進し,将来の神戸を担う
子供たちを社会全体で育んでいくことが必要であります。
よって,当局におかれては,
民間活力の導入による
保育所待機児童の解消や,開設時間の延長等による
学童保育の拡充,
児童虐待防止のための体制の確立など,
子育て支援の充実に努められたいのであります。
次に,
神戸空港についてであります。
国内外からの集客力を高め,市外との交流によって豊かな
市民生活を実現するために,また神戸での開催が決定した
ラグビーワールドカップ2019などの国際的なイベントを成功に導くためにも,神戸の玄関口として
神戸空港がより利便性の高い魅力的なものとなり,人・物・情報の交流の拠点として成長していくことが必要であります。
よって,当局におかれては,
神戸空港については,路線の維持と安定した運航の確保に努めるとともに,関西3空港の
一体運用によるさらなる利便性と価値の向上に向け,
コンセッションの準備には万全に取り組まれたいのであります。
次に,文化の振興についてであります。
神戸が選ばれるまちとなるためには,市民の文化・芸術の多様性,重層性をより一層醸成し,人の心と暮らしに潤いをもたらすことにより,都市の魅力をより一層高め,発信していくことが必要であります。
よって,当局におかれては,市民の豊かな心を涵養するため,
文化創生都市にふさわしい
文化行政に努められたいのであります。
また,国際的な位置づけも確立されている
神戸国際フルートコンクールについては,継続を前提に,
事業実施の手法等について検討されたいのであります。
最後に,
公共交通網の維持についてであります。
少子・超高齢化の進展により,本市でも3年連続で人口が減少するなど,
人口減少トレンドに入ってきておりますが,高齢者を初めとした
地域住民が社会参加し,安心して暮らし続けられるようにするためには,
公共交通網の維持が不可欠であります。中でも,
神戸電鉄粟生線については,かねてより
路線存続に向けた取り組みが行われており,より一層の施策の推進が求められるところであります。
よって,当局におかれては,
神戸電鉄利用促進パスについては,
社会実験の結果を十分精査した上で,より利便性が高く,高齢者が社会参加できるような制度の構築に努められたいのであります。
以上,
委員会審査の経過及び結果並びに
要望事項について,御報告申し上げました。
終わりに当たり,
委員会運営に終始御協力をいただきました副委員長,理事の皆様,並びに連日熱心な審査を賜りました委員の皆様に心から敬意と感謝の意を表しまして,報告を終わります。
23 ◯議長(
安達和彦君) 報告は終わりました。
委員長の報告に関し,御質疑はございませんか。
(なし)
24 ◯議長(
安達和彦君) 御質疑がなければ,次に,
松本のり子君外7名より,「予算第1
号議案 平成27年度神戸市
一般会計予算」等の
編成替えを求める動議が提出されておりますので,これより提出者の説明を求めます。
4番
花房ふみこ君。
(4番
花房ふみこ君登壇)(拍手)
25 ◯4番(
花房ふみこ君) 私は,
日本共産党神戸市
会議員団を代表いたしまして,平成27年度神戸市
一般会計予算等の
編成替えを求める動議の
提案説明を行います。
この動議は,
久元市長に対し,神戸市
一般会計予算を次に述べます趣旨で
編成替えを行うよう求めるとともに,関連する予算についても,必要な
編成替えを行い,再提出することを求めるものです。
市長は,
予算編成に当たって,
居住環境・
操業環境を向上させる施策を
バランスよくスピーディーに展開するとされています。しかし,兵庫県下の自治体で子供の
医療費無料化が一気に広がる中,
対象年齢拡大は先送りされ,一部年齢の
所得制限緩和にとどまりました。また,
神戸電鉄粟生線を利用する高齢者に対して,
敬老パス並みの支援をすると言っていたにもかかわらず,
神戸電鉄がこれまで行っていた
補助制度よりも後退して,
モデル実施としています。
西神中央出張所の分庁舎化についても,2年続けて調査費にとどまっています。これらは,市長が
選挙公約などで掲げたものです。その内容がどんどん後退しています。
その一方で,
神戸空港支援,
国際コンテナ戦略港湾整備,
医療産業都市構想推進などには何十億,何百億円も投入し,
大型開発,企業呼び込み型の
産業経済政策に偏重した路線をさらに広げるなど,
バランスも欠く
予算編成となっています。
市長は,本会議で,財源は天から降ってくるものではないとしながら,その限られた財源を
神戸空港や神戸港に重点的に投入し,成長の果実を財源として受け取り,その財源を使ってさらに成長を図っていくと述べられました。市長が提案された本
年度予算案は,誘致した企業がもうかれば,いずれ市民にも波及するという,既に破綻が証明されたトリクルダウンの理論で編成されています。この道を歩んでも市民の暮らしはよくならないというのは,過去の
開発優先の
神戸市政によって
市民福祉がどんどん削減されてきたことからも明らかです。
開発優先・呼び込み型偏重を改め,市民の願いに応えて,暮らしと営業を直接応援する予算に転換することが求められています。私たち議員団の組み替え提案は,このような考え方で提案するものです。
以下,主な内容について提案いたします。
第1の転換は,未来のない
神戸空港への支援をやめ,神戸の将来を担う子供と子育て世代への支援の充実を図ることです。
神戸空港の赤字穴埋めに一般会計などから毎年20億円もの支援は中止します。
子供の医療費は,中学卒業まで速やかに無料にします。
保育所待機児の解決は,園庭がないなどの問題点がある小規模保育事業ではなく,公立も含めた認可保育所の増設によって解消します。
みずから策定したすこやかプランの児童館整備計画を棚上げした整備中止方針を撤回し,児童館を整備します。
学童保育の過密や体制充実のための予算を増額します。
中学校給食は,他都市の事例でも明らかなように,デリバリー方式は破綻しています。保護者など市民からの要求が強い,温かい給食,自校調理方式を計画的に実施するとともに,現行制度の内容改善も行います。
小・中学校のプレハブ校舎の解消プランを策定するとともに,神戸市が用地を取得している西区井吹台北町に中学校,灘区摩耶海岸通に小学校を新設します。
安心して育児・子育てができるよう,困難を抱える家庭の早期発見・早期対応ができるための体制の充実,子供の貧困対策推進計画を策定するとともに,未婚・ひとり親世帯へのみなし控除の適用,在宅育児世帯に対するリフレッシュ保育や家事ホームヘルプなどの利用料の助成,一般不妊治療についての助成を予算に盛り込みます。保育所保育料は引き下げます。
第2の転換は,
医療産業都市構想推進を中止し,医療・介護・福祉を充実して安心して暮らせるよう応援することです。
市民から懸念や反対の声が強く出され,
市民福祉の向上にほとんど寄与していないにもかかわらず,3,400億円以上も投入して進めている
医療産業都市構想推進費は削減します。
高過ぎて払おうにも払えない国民健康保険料は,被保険者1人当たり1万円引き下げます。また,介護保険料も1人当たり5,000円引き下げ,在宅介護利用料の助成制度を創設するため,予算を増額します。
敬老パスの無料化,福祉パスの
生活保護世帯への適用を復活させるなど,矢田前市政のもとで削減されてきた施策を可能な限りもとに戻し,社会的弱者の暮らしを守ります。
昨年のバス路線の再編で,高齢者や障害者の負担増とともに,外出できない人がふえています。暮らしを支える交通環境を形成していくべきであり,市民意見を反映した公共交通のあり方を検討・調査します。
借上住宅については,入居者の事実上の追い出しを中止し,希望者全員の継続入居を保障します。
第3の転換は,企業呼び込み型の産業政策偏重を改め,中小業者・農漁業者・商店街を直接応援する地域経済政策に切りかえることです。
神戸エンタープライズゾーン条例による
固定資産税や都市計画税等の大企業優遇減税を中止,呼び込み型の企業誘致偏重の予算を改めます。
中小企業・業者への直接支援と正規雇用をふやすために,予算を増額します。
長年にわたって神戸経済を支えてきたのは,市内の
中小企業・業者です。大企業が高利潤を上げれば,やがて地域経済に波及するという考え方ではなく,営業を直接支援することによる地域循環型の経済施策を進めていきます。
昨年から実施されたバリアフリー住宅助成は,住宅リフォーム助成制度として,対象を全世帯に拡充します。
中小企業振興基本条例を制定し,さらに市内全ての企業を対象にした悉皆調査を実施します。
商店街・小売市場振興策については,個々の店舗も含めて直接支援を行っていきます。
都市農業振興を神戸の産業政策の柱に据え,就業促進のための助成金制度や市内生産物の利用展開を推進します。
官製ワーキングプアに苦しむ労働者を救済するために公契約条例を,また中小業者の仕事をふやすために小修繕事業所登録制度を実施します。
ブラック企業・ブラックバイト規制条例制定を視野に,独自に企業調査を行い,啓発強化に着手します。
第4の転換は,
不要不急の
大型開発を中止し,防災・生活密着・地域循環型の公共事業に振りかえることです。
市民や地元商店不在の三宮大再開発,大水深バース偏重の神戸港整備,実態を無視した新長田の再開発や過大な第11次クリーンセンター整備などの経費を削減します。
待機者の多い認可保育所,児童館,特別養護老人ホームを整備するための予算を抜本的に増額します。
小・中学校の新設や自校調理の
中学校給食実施のための調理室改修を行います。
西神中央出張所の支所化に着手します。
これらの事業は,可能な限り分離・分割で行うなど,地元
中小企業への発注を優先して工事を進めます。
以上,重立ったものについて説明いたしました。
これらの施策を実施するための財源対策については,さきに述べました
神戸空港支援や
医療産業都市構想,戦略港湾など
大型開発,呼び込み型の減税や補助金などの廃止など,
不要不急の事業を見直すことで財源を捻出しました。
なお,財源不足分については,新都市整備事業会計から14億7,800万円を一般会計に繰り入れることによって,市民の暮らし応援に充当します。
これらの見直しで,生活密着型の公共事業を大幅に拡充しつつも,市債発行額の3億円を圧縮し,将来への負担軽減も図ります。
これまで述べてきた数々の施策は,
久元市長の提案された予算のわずか3%未満を組み替えることで実現できます。無駄遣いや
不要不急の事業を中止することで,暮らしや教育・子育てにかかわる施策,福祉の財源を確保し,市民の暮らしを守ることに役立てることができます。
また,アベノミクスや消費税増税による悪影響で,とりわけ
中小企業・業者を取り巻く経営環境が一層厳しくなっており,営業と雇用,市民の暮らしを守るための予算を拡充する提案とさせていただきました。
以上,予算組み替えの動議の主な点と,その考え方について御説明をいたしました。議員の皆様の御賛同をお願いいたしまして,
提案説明とさせていただきます。(拍手)
26 ◯議長(
安達和彦君) 提出者の説明は終わりました。
本件に関し,質疑の通告もありませんので,直ちに一括討論に入ります。
これより順次発言を許可いたします。
まず,14番西 ただす君。
(14番西 ただす君登壇)(拍手)
27 ◯14番(西 ただす君) 日本共産党議員団を代表して,予算第1
号議案,予算第4
号議案,予算第10
号議案から予算第14
号議案,予算第17
号議案から予算第19
号議案,予算
関連議案の第6
号議案,第8
号議案,第11
号議案,第16
号議案から第18
号議案,第21
号議案,第22
号議案,第30
号議案,第33
号議案から第36
号議案について反対し,予算の
編成替えを行うことを求める動議に賛成する立場から討論します。
反対の第1の理由は,呼び込み型の企業誘致,大企業支援偏重の経済政策となっているからです。
予算案では,本社機能を神戸市に移転するなどとした企業に支援するなど,誘致企業への支援策を拡充しています。三菱造船所商船部門が撤退するときも,神戸市は企業任せでした。ところが,今回,三菱が研究部門を強化することに対して助成しようとしています。市民の納得が得られないのは当然ではないでしょうか。
大手企業には数億から10億もの助成をしながら,既存
中小企業・業者へは融資中心で,支援策の多くが2億円程度です。経済対策として逆立ちしていると言わざるを得ません。
大手企業が潤えば,そのうち
中小企業・業者や市民も潤うというトリクルダウン政策は既に破綻が明白になっています。企業誘致偏重ではなく,限られた市の予算を神戸市域で循環させるという視点に立って,神戸のために懸命に頑張っている既存
中小企業に直接支援することこそが求められているのです。
反対の第2の理由は,市長が言う安心して子育て・教育ができるまちや安心して暮らせるまちの実現にはほど遠い予算案となっているからです。
中学校卒業までの
医療費無料化は,市長の公約です。ところが,新年度もまた見送っています。新年度分を含めると,県下41市町のうち,無料としている自治体は30自治体になっているのです。今回,一部助成が拡充されたものの,そのための予算はわずか5,200万円です。保護者・市民の願いに応えるだけの財源措置は可能であるにもかかわらず,なぜ公約を実現するという立場に立たれないのでしょうか。
また,公立幼稚園の保育料も値上げです。保育所の待機児童解消策も,小規模保育事業所の活用など,子供に最適な保育環境を保障することにはなっておらず,待機児童も解消されていません。さらに介護保険料も上がり,今後も上がり続けると予告しています。国民健康保険料の最高限度額も上がります。
市民が健康で安心して子育て・教育ができるようにするためにも,福祉・教育部門の予算をふやすべきです。
第3の理由は,無駄な大規模投資が続いているからです。
神戸市は,震災後,
神戸空港,神戸港の大水深バース建設,
医療産業都市など
大型開発事業を進めてきました。しかし,
神戸空港は,需要予測に一度も届かず,運営は赤字です。神戸港も,高規格バースをつくり続けたにもかかわらず,取扱コンテナ貨物量は停滞したままです。事業そのものが行き詰まっています。
中小企業は減少,市民の賃金もふえていません。これが大規模投資を続けてきた結果です。これまで進めてきた施策の結果を真摯に検討すべきです。
ところが,新
年度予算案でも同様の路線を突き進もうとしています。三宮再開発では,市長が突然,記者会見で,種地づくりのために公共施設の移転を検討すると発言しました。その施設が市民の生活と密着にかかわる中央区役所,神戸市勤労会館,市役所2号館・3号館です。こうしたやり方は,市民の福祉を守るという点からも,民主主義という点からも容認できません。
不要不急の
大型開発を進めるのではなく,市民の生活に密着した公共事業を進める予算をふやすことこそ,安心して暮らせる神戸の実現につながります。
第4の理由は,市民不在で冷たい市政を続けているからです。
市民に冷たい市政が端的にあらわれているのが,借上住宅からの入居者追い出しです。やっと築き上げたコミュニティーを破壊し,命の危険にさらすことは絶対に許されることではありません。また,新長田駅南再開発事業でも,必死に頑張っている被災業者の皆さんへの直接助成を進める姿勢はありません。防災対策でも,公的な対策よりも自助努力が強調されています。昨年の広島の大災害,神戸市北区などの土砂災害を教訓にしようという姿勢が欠落していると言わざるを得ません。阪神・
淡路大震災から20年のことし,被災者・市民に温かい市政,安全な
まちづくりを進める市政に転換すべきです。
なお,
日本共産党神戸市
会議員団が提案している予算の
編成替えを求める動議は,市長提案の予算から無駄遣いや
不要不急の施策の経費,大企業などへの支援経費を削減することで財源をつくり出しています。その財源を使い,市民の暮らし・福祉・教育などの拡充策を提案しています。
議員の皆様の御賛同をお願いいたしまして,討論といたします。(拍手)
28 ◯議長(
安達和彦君) 次に,31番小林るみ子君。
(31番小林るみ子君登壇)
29 ◯31番(小林るみ子君) 私は,新社会党神戸市
会議員団を代表し,先ほどの委員長報告に対し,予算第1
号議案,予算第4
号議案,予算第10
号議案から予算第14
号議案,予算第17
号議案から予算第20
号議案並びに
関連議案である第6
号議案,第18
号議案について,反対する討論をいたします。
まず,第1の反対理由は,介護の社会化をうたってスタートした介護保険,15年たって多くの課題が生じています。
その1つが介護保険料の負担増です。2025年をピークに3年ごとに引き上げられ,自己負担も既に限界と言われるほどになっています。
また,介護職員の待遇も,この間,国によって交付金や加算金が投入されていますが,改善の兆しが見られません。それどころか,このたびの介護報酬の引き下げで,働き続けることすら困難になりかねません。このままだと介護保険の制度そのものが破綻してしまいます。より一層の公費資金の投入が求められてきます。
第2の反対理由は,少子化対策が求められているにもかかわらず,子供の健やかな成長が望める教育・保育の環境が十分に保障されているとは言えないからです。
待機児童解消問題は,全国の自治体の抱える喫緊の課題です。この4月から子ども・
子育て支援新制度がスタートしますが,短期間の審議で市民への十分な周知もなされぬまま,就学前の子供狩りをする施設拡大に走りました。しかし,今なお希望するところに入れないという声が後を絶たず,待機児童解消には至っていません。
第3の反対理由は,
神戸空港問題です。
開港から9年を迎えた
神戸空港は,一度も需要予測に達せず,管理収支は赤字状態が続き,新都市整備事業会計から引き続き繰り入れようとしています。また,空港島も土地処分が進まず,起債償還のために借りかえという手法をとり,さらに返済の先送りを続けています。そして,このたびのスカイマークの破綻。震災後,住民投票条例制定運動等で市民が指摘してきたことが,今まさに現実のものになりつつあります。にもかかわらず,市民への説明責任も果たさないまま,
神戸空港運営権売却のために2億円という調査費を計上しているからです。
第4の反対理由は,都心再整備問題です。
三宮周辺の再開発を進めるに当たって,三宮駅周辺には大規模な空き地や市有地が少ないという理由で,種地を創出するために中央区役所や勤労会館等々の集約化が検討されています。しかし,今求められていることは,回遊性や利便性等の観点から,三宮駅周辺をどのように整備していくかであって,再開発のための行政施設の集約化ではありません。人口減少時代,箱物行政──開発行政は,時代の流れに逆行しているものと考えます。
第5の反対理由は,阪神・
淡路大震災から20年,今なお残されている幾つもの課題において,被災者の立場に立った対応・対策を講じてこなかったからです。
その1つは,借上住宅問題です。
神戸市は,希望する人全てが借上住宅をついの住みかにという入居者の思いを受けとめず,年齢,要介護度,障害の有無により入居者をばらばらにする対応をしてきました。私たちは,住まいとコミュニティーは切り離せないことを震災後続いた孤独死から学びました。神戸市は,同じ過ちを繰り返そうとしています。
また,当時,長期的な視点で捉えることをせず,高齢者を優先的に復興住宅に入居させたことから,現在,高齢化率50.2%という事態を招きました。自治会ができない,見守りが必要等,切実な課題があります。借上住宅のみならず,復興住宅そのものが抱える問題に十分な対応がなされているとは言えません。
2つ目は,新長田南地区再開発事業です。
新長田南地区再開発事業は,バブル崩壊後であるにもかかわらず,駅前再開発手法での再開発を行ったため,保有床の処分が進まず,起債償還もままならない状態が今なお続いており,一般会計から他の市街地再開発事業も含めて約150億円を超える資金が補填されています。にもかかわらず,神戸市としての検証や市民への説明責任が十分に果たされているとは言えません。
3つ目は,震災アスベスト問題です。
震災当時,建物の解体作業に携わった人の中から,5人の労働者・ボランティアが中皮腫を発症し,既に亡くなられています。このことからも,一般市民も含め,今後多くの被害者が出てくることが予想されます。
現在,環境省が取り組んでいるアスベストの健康影響に関する調査──施行調査に,近畿圏では,尼崎市はもちろん,大阪市を初め,芦屋市,西宮市が参加することになりました。市民の不安を払拭するためにも,命や健康を守る立場としても,神戸市も調査に積極的に応じるべきだと考えます。
4つ目は,災害援護資金返済です。
震災時,立ち上がりたくても立ち上がるすべがない中,唯一借りることができたのが災害援護資金でした。しかし,この20年間,返済したくても返済できない人,少額の返済を続けている人が数多くおられます。昨年,国は,東日本大震災の被災者と同様に,無資力状態であれば免除するという方針を出しました。しかし,少額償還者や保証人は返済免除対象外です。
また,当時,公的支援を求めて実現した被災者生活再建支援法は,まだまだ決して十分な内容ではないことからも,被災地神戸市として積極的に国に働きかけるべきです。
最後に,70年前の3月の17日,神戸大空襲で数多くの犠牲者が出ました。先日開催された神戸空襲を記録する会の慰霊祭では,代表の方が,人の心を揺するのは経験者の声,命ある限り,あんな悲しい思いは日本の誰もがしてはいけないと若い人に伝えてほしいと訴えました。
また,40年前の3月18日は,神戸市会が全会一致で核兵器積載艦艇の神戸港入港拒否に関する決議を採択した日でもあります。それ以降,神戸港は,平和な港を維持することができました。
神戸市にとって歴史的に重い意味を持つこれらの日に,市民の手によるさまざまな取り組みが,またマスコミの関心も高く,新聞等で大きく取り上げられました。ことしは,阪神・
淡路大震災から20年であると同時に,非核神戸方式が生まれて40年,戦災から70年という節目の年です。神戸市としても,ぜひ全国に平和のメッセージを発信していただくことを願います。
以上,反対理由を申し上げ,討論とさせていただきます。(拍手)
30 ◯議長(
安達和彦君) 以上で,討論は終わりました。
これより順次お諮りいたします。
まず,「予算第1
号議案 平成27年度神戸市
一般会計予算」等の
編成替えを求める動議についてお諮りいたします。
本動議に賛成の方の起立を求めます。
(賛成者起立)
31 ◯議長(
安達和彦君) 起立少数であります。
よって,本動議は,否決されました。
次に,予算第1
号議案,予算第13
号議案,予算第18
号議案及び予算第19
号議案,以上合計4議案についてお諮りいたします。
本件を委員長の報告どおり決することに賛成の方の起立を求めます。
(賛成者起立)
32 ◯議長(
安達和彦君) 起立多数であります。
よって,本件は,いずれも原案のとおり可決されました。
次に,予算第4
号議案,予算第10
号議案より予算第12
号議案に至る3議案,予算第14
号議案,予算第17
号議案,第6
号議案及び第18
号議案,以上合計8議案についてお諮りいたします。
本件を委員長の報告どおり決することに賛成の方の起立を求めます。
(賛成者起立)
33 ◯議長(
安達和彦君) 起立多数であります。
よって,本件は,いずれも原案のとおり可決されました。
次に,予算第20
号議案についてお諮りいたします。
本件を委員長の報告どおり決することに賛成の方の起立を求めます。
(賛成者起立)
34 ◯議長(
安達和彦君) 起立多数であります。
よって,本件は,原案のとおり可決されました。
次に,第8
号議案,第11
号議案,第16
号議案,第17
号議案,第21
号議案,第22
号議案,第30
号議案及び第33
号議案より第36
号議案に至る4議案,以上合計11議案についてお諮りいたします。
本件を委員長の報告どおり決することに賛成の方の起立を求めます。
(賛成者起立)
35 ◯議長(
安達和彦君) 起立多数であります。
よって,本件は,いずれも原案のとおり可決されました。
次に,予算第2号議案,予算第3号議案,予算第5号議案より予算第9
号議案に至る5議案,予算第15
号議案,予算第16
号議案,予算第21
号議案,予算第22
号議案,第1
号議案より第5
号議案に至る5議案,第7
号議案,第9
号議案,第10
号議案,第12
号議案より第15
号議案に至る4議案,第19
号議案,第20
号議案,第23
号議案より第29
号議案に至る7議案,第31
号議案,第32
号議案,第37
号議案及び第38
号議案,以上合計36議案についてお諮りいたします。
本件は,委員長の報告どおり決しまして,御異議ございませんか。
(「異議なし」の声あり)
36 ◯議長(
安達和彦君) 御異議がないと認めます。
よって,本件は,いずれも原案のとおり可決されました。
以上で,平成27年度神戸市各
会計予算並びに
関連議案,合計60議案は,いずれも原案のとおり可決されました。
37 ◯議長(
安達和彦君) 次に,日程第72 第39
号議案より日程第78 議員提出第55
号議案に至る7議案,
一括議題に供します。
これより,
委員会審査の経過並びに結果について,
関係常任委員長の報告を求めます。
まず,
福祉環境委員会委員長大井としひろ君。
(43番大井としひろ君登壇)
38 ◯43番(大井としひろ君) ただいま議題となりました諸議案中,本
委員会所管分の第39
号議案,第40
号議案及び議員提出第55
号議案,以上合計3議案について,一括して御報告申し上げます。
まず,第39
号議案は,国民健康保険法施行令の改正による国民健康保険料の賦課限度額の変更等に伴い,条例の一部を改正しようとするものであります。
次に,第40
号議案は,地域の自主性及び自立性を高めるための改革の推進を図るための関係法律の整備に関する法律の施行による病院の開設許可等に係る審査手数料の新設に伴い,条例の一部を改正しようとするものであります。
次に,議員提出第55
号議案は,手話に関する施策に係る基本的事項を定める等に当たり,条例を制定しようとするものであります。
なお,本件については,2月17日に審査を付託されて以来,提案議員や関係当局に対する質疑のほか,参考人の方から意見聴取を行うなど,慎重に審査を行ってまいりました。審査の過程においては,手話に関する施策の進め方について,また手話に関する具体的な施策について,さらに学校での手話に関する教育についてなど,さまざまな議論がありましたことをあわせて御報告申し上げます。
委員会は,審査の結果,いずれも原案を承認することに決定いたしました。
以上,報告を終わります。
39 ◯議長(
安達和彦君) 次に,
産業港湾委員会委員長大寺まり子君。
(24番
大寺まり子君登壇)
40 ◯24番(
大寺まり子君) ただいま議題となっております諸議案中,本
委員会所管分の第44
号議案について,御報告申し上げます。
本件は,民間事業者に
神戸空港の運営等に関する公共施設等運営権を設定することができるよう,条例を改正しようとするものであります。
委員会は,審査の結果,原案を承認することに決定いたしました。
以上,報告を終わります。
41 ◯議長(
安達和彦君) 次に,
都市防災委員会委員長坊池 正君。
(45番坊池 正君登壇)
42 ◯45番(坊池 正君) ただいま議題となっております諸議案中,本
委員会所管分の第41
号議案より第43
号議案に至る3議案について,一括御報告申し上げます。
第41
号議案は,建築物に附置すべき駐車施設の整備基準を見直す等に当たり,条例を改正するものであります。
第42
号議案は,共同住宅等における駐車施設の整備基準を見直す等に当たり,条例を改正するものであります。
第43
号議案は,老人福祉施設等の定義が改正されたことに伴い,条例を改正するものであります。
委員会は,審査の結果,いずれも原案を承認することに決定いたしました。
以上,報告を終わります。
43 ◯議長(
安達和彦君) 以上で,
関係常任委員長の報告は終わりました。
委員長の報告に関し,御質疑はございませんか。
(なし)
44 ◯議長(
安達和彦君) 御質疑がなければ,これより順次お諮りいたします。
まず,第39
号議案及び第44
号議案についてお諮りいたします。
本件を
関係委員長の報告どおり決することに賛成の方の起立を求めます。
(賛成者起立)
45 ◯議長(
安達和彦君) 起立多数であります。
よって,本件は,いずれも原案のとおり可決されました。
次に,第40
号議案より第43
号議案に至る4議案及び議員提出第55
号議案,以上合計5議案についてお諮りいたします。
本件は,
関係委員長の報告どおり決しまして,御異議ございませんか。
(「異議なし」の声あり)
46 ◯議長(
安達和彦君) 御異議がないと認めます。
よって,本件は,いずれも原案のとおり可決されました。
47 ◯議長(
安達和彦君) 次に,日程第79 「請願の審査結果について」を議題に供します。
これより
委員会審査の経過並びに結果について,委員長の報告を求めます。
総務財政委員会委員長橋本 健君。
(20番橋本 健君登壇)
48 ◯20番(橋本 健君) ただいま議題となりました本
委員会所管の請願第51号について,御報告申し上げます。
本請願は,法曹人口政策の早期見直し及び法曹養成制度の抜本的見直しを要請する意見書を国に提出するよう求める趣旨であります。
委員会は,審査の結果,採択すべきものと決定いたしました。
以上,報告を終わります。
49 ◯議長(
安達和彦君) 委員長の報告は終わりました。
委員長の報告に関し,御質疑はございませんか。
(なし)
50 ◯議長(
安達和彦君) 御質疑がなければ,これよりお諮りいたします。
請願第51号は,委員長の報告どおり決しまして,御異議ございませんか。
(「異議なし」の声あり)
51 ◯議長(
安達和彦君) 御異議がないと認めます。
よって,本件は,採択することに決定いたしました。
52 ◯議長(
安達和彦君) 次に,日程第80 議員提出第57
号議案より日程第82 議員提出第59
号議案に至る3議案,
一括議題に供します。
本件は,いずれも意見書を提出しようとするものでありまして,まず議員提出第57
号議案は,法曹人口政策の早期見直し及び法曹養成制度の抜本的見直しを,次に,議員提出第58
号議案は,人種や国籍等に係る差別をあおる表現行為の根絶に向けた対策を,次に,議員提出第59
号議案は,災害援護資金の返済の免除対象拡大を,それぞれ国に要望しようとするものであります。
本件に関し,発言の通告もありませんので,本件は,
委員会の付託を省略し,原案のとおり決しまして,御異議ございませんか。
(「異議なし」の声あり)
53 ◯議長(
安達和彦君) 御異議がないと認めます。
よって,本件は,いずれも原案のとおり可決されました。
この際,お諮りいたします。
ただいま可決されました議員提出第57
号議案より議員提出第59
号議案に至る3議案の取り扱いは,議長に御一任いただきたいと存じますが,御異議ございませんか。
(「異議なし」の声あり)
54 ◯議長(
安達和彦君) 御異議がないと認めます。
それでは,さように決定いたしました。
55 ◯議長(
安達和彦君) 次に,日程第83 「特別
委員会の報告について」を議題に供します。
本件は,
外郭団体に関する特別
委員会,大都市行財政制度に関する特別
委員会及び未来都市創造に関する特別
委員会における過去1年間の活動経過について,それぞれ報告を求めるものであります。
これより順次報告を求めます。
まず,
外郭団体に関する特別
委員会委員長川内清尚君。
(42番川内清尚君登壇)
56 ◯42番(川内清尚君) 平成26年度
外郭団体に関する特別
委員会活動状況報告。
外郭団体に関する特別
委員会の活動状況について,御報告申し上げます。
本
委員会は,地方自治法第221条第3項に規定する市の出資団体34団体を審査対象として,各団体における事業の実施状況や財政状況,経営改善の取り組み等について,当局の報告を求め,審査を行い,必要に応じて実地視察を行うとともに,他都市における
外郭団体等についても調査するなど,精力的に活動してまいりました。
委員会審査において,委員からは,各団体の
事業実施に当たっての基本的な考え方,今後の方向性,団体や事業のあり方はもとより,それぞれの団体固有の課題や問題点について熱心な質疑がなされました。
その結果,各団体とも,サービスの向上や経費の削減,市民ニーズや時代の変化を踏まえた事業の見直しに取り組まれていることに対して一定の評価はするものの,団体設立から時間が経過し,団体を取り巻く状況は社会情勢の大きな変化により厳しさを増していることから,改革に向けた一層の取り組みが必要と認められた次第であります。
平成26年度においては,神戸市
行財政改革2015に基づいて,次の世代に負担を残さず,問題を先送りしないという方針のもと,株式会社神戸ワインを解散するなど,さらなる
外郭団体の見直しが進められた一方で,国策である国際コンテナ戦略港湾施策を推進するため,新たに阪神国際港湾株式会社を設立するなど,状況に即した団体の再編,事業の再構築に向けた取り組みが着実に進められているところであります。
また,これまでの
外郭団体の見直しに関する取り組みを踏まえ,
外郭団体のさらなる活用を目指し,諸課題の検討を進めてきた神戸市
外郭団体監理に関する検討
委員会から,団体の位置づけ,自立性の確保と公共性担保の
バランス,及び市の関与の手法等に関して出された意見を,今後,団体経営の自立,安定やガバナンスの確保等をチェックする継続的な監理に生かしていこうとされております。
このような状況にあって,各団体におかれては,社会経済情勢の変化に伴って団体に求められる役割が変化していることを踏まえた上で,増大かつ多様化・複雑化・流動化し続ける市民・事業者のニーズを的確に把握するとともに,みずからの役割についての今日的意義を再認識し,新たな課題に対してスピード感を持って自立的・積極的に取り組み,市の施策実現の補完的組織として,
市民福祉のさらなる向上に努められたいのであります。
なお,各団体の固有の課題や問題点については,
委員会の審査過程において,各委員から述べられた意見・要望などを十分に踏まえ,今後の事業運営の中で対応していかれるよう,あわせて申し上げておきます。
以上,
委員会の活動状況について御報告申し上げ,議員各位の御了承を賜りたいと存じます。
57 ◯議長(
安達和彦君) 次に,大都市行財政制度に関する特別
委員会委員長松本しゅうじ君。
(47番松本しゅうじ君登壇)
58 ◯47番(松本しゅうじ君) それでは,大都市行財政制度に関する特別
委員会の活動状況について,御報告申し上げます。
本
委員会は,大都市税財政制度の確立と大都市制度・広域連携のあり方について,参考人を招致するなど,積極的に調査・要望活動を行ってまいりました。
大都市税財政制度の確立に関しましては,国への要望活動の経過等について,当局に報告を求めるとともに,大都市財政の実態に即応する財源の拡充を図るため,指定都市の議会の関係
委員会と連携して,政府・国会に対し,要望活動を行いました。あわせて,本市独自の要望として,神戸港の機能強化などを強く求めました。
また,自主財源の確保の観点から,独自課税のあり方について,
学識経験者を参考人として招致し意見聴取を行うなど,調査を進めたところであります。
大都市制度・広域連携のあり方に関しましては,大都市制度の議論の状況,関西広域連合の取り組みについて,当局に報告を求め,議論を深めました。
各委員からは,国税等の本市への還元,県費負担教職員の権限移譲に伴う準備,県民緑税のあり方などの独自課税における県との関係についても議論が及んだところであります。
それでは,本
委員会が行った要望活動について,その概要を御報告申し上げます。
税制関係では,真の分権型社会を実現するための国・地方間の税源配分の是正,大都市特有の財政需要に対応した税源の拡充の強化,事務配分の特例に対応した大都市特例税制の創設などを求めました。
財政関係では,国と地方の役割分担の見直しを行った上で,地方が担うべき分野の国庫補助負担金を廃止し,所要額を全額税源移譲すること,国の直轄事業負担金については,国が行うこととされた事業の地方負担を廃止すること,地方交付税については,地方の財政需要や地方税などの収入を的確に見込むことで必要額を確保するとともに,臨時財政対策債を速やかに廃止することなどを求めました。
本市独自の要望では,神戸港の機能強化,
医療産業都市の推進,子育て家庭の経済的負担の軽減,地震・防災対策の推進,2016年主要国首脳会議の神戸開催の実現などを求めました。
その結果,地方財政計画では,地方交付税は減額となったものの,まち・ひと・しごと創生事業費の創設,地方税の増収,地方交付税の法定率の見直しなどにより,前年度を上回る一般財源が確保されるとともに,臨時財政対策債が大幅に抑制されるなどの成果を得ることができました。
本市の27
年度予算案においても,昨年度を上回る一般財源総額が確保されております。また,平成27年度政府予算において,京の後継機であるエクサスケール・スパコンの開発・整備の促進,神戸港の機能強化,子育て家庭の経済的負担の軽減,南海トラフ巨大地震によります津波対策及び高潮対策のための財政措置の拡充について予算計上されるなど,成果を得ることができました。
以上のように,委員各位の党派を超えた熱心な要望活動により一定の成果が得られたところではありますが,大都市共通の行政需要に対しては引き続き厳しい財政運営が続くものと予想され,新たな時代の神戸の
まちづくりを着実に進めていくためには,今後とも大都市の実態に即応した税財政制度の確立に向けて,国に対して強く働きかけていかなければならないと考える次第であります。
また,少子・超高齢化,
人口減少社会におけます大都市制度のあり方など,地方制度調査会を初め,国との議論を注視するとともに,他の指定都市の動向も踏まえつつ,当
委員会として,大都市制度・広域連携に関する議論をより一層深めていく必要があると考えるところであります。
以上,
委員会の活動状況についての報告といたします。
59 ◯議長(
安達和彦君) 次に,未来都市創造に関する特別
委員会委員長吉田謙治君。
(69番吉田謙治君登壇)
60 ◯69番(吉田謙治君) 未来都市創造に関する特別
委員会の活動状況について,御報告を申し上げます。
本
委員会は,新たな時代の神戸の
まちづくりに関する必要な事項について調査を行うため,神戸の魅力,都心の魅力,若者の集うまち,そして産業振興という4つのテーマを設定し,神戸の輝かしい未来を創造するために,神戸の魅力とは何か,また今後どのような魅力をいかに創出するかという点について,積極的に参考人を招致し,意見聴取及び意見交換,そして参考人の意見等を踏まえた委員間討議を行いました。
また,都心の将来ビジョンや三宮地区再整備に関する取り組み状況について,当局から報告を聴取するとともに,都心の再整備に関して,公共交通や都市設計の民間企業,他都市における先進事例の調査を行うなど,精力的に活動をしてまいりました。
それでは,参考人招致及び委員間討議の概要について,御報告を申し上げます。
まず,調査テーマの1つ目,神戸の魅力については,神戸市の統括監を務められた神戸芸術工科大学学長の齊木崇人氏を参考人に迎え,神戸の地勢やそこに住む人々の住まいやコミュニティーなどについて,参考人が手がけた
プロジェクトも引き合いにしながら,これからの神戸の
まちづくりに関して意見聴取を行いました。
委員会では,海洋空間の利活用や公共交通,商店街・
空き家対策,産業・観光の振興などについて意見交換,討議がなされました。
次に,都心の魅力については,主に映画の撮影を誘致することにより神戸を紹介されてきた,神戸フィルムオフィス代表の田中まこ氏を参考人に迎え,参考人の経験をもとに,住みたい,訪れたい,働きたいといったジャンル別の都市ランキング状況を解説をしていただき,三宮や元町,ウオーターフロントなどエリア別の魅力と問題について意見聴取を行いました。
委員会では,都心の町並みや集客,おもてなしなどについて意見交換,討議がなされました。
次に,若者の集うまちについては,神戸電子専門学校校長の福岡壯治氏を参考人に迎え,コンピューター系専門学校の校長であり,音楽活動を行っている参考人の経験をもとに,音楽や映像も交え,若者をまちにいざなう要素,まちにおける音の価値などについて意見聴取を行いました。
委員会では,ICTと
神戸医療産業都市や市場・商店街との関係,東遊園地の活性化,音楽のある
まちづくりなどについて意見交換,討議がなされました。
最後に,産業振興については,フランス在住40年を超え,現地でのファッション業界で長いビジネス経験を有する齋藤 統氏を参考人に迎え,フランスの地方から世界へ発信している事例を参考としながら,神戸がどう国内外に向けて発信していくかなどについて意見聴取を行いました。
委員会では,神戸のファッション都市のあり方を初め,産業やビジネスへのブランド展開,日本文化・伝統文化の海外における見方などについて意見交換,討議がなされました。
また,
委員会では,複数の委員をもって編成する班単位での実地調査も可能とし,交通事業者から三宮の駅ビルの建てかえ計画等についての説明を聴取し,意見交換を行うとともに,多くの都市再生
プロジェクトの実績を有する設計会社から三宮周辺の再整備についての提案をもとに意見交換を行ったのにあわせて,渋谷区を調査し,渋谷駅中心地区再開発についての説明聴取と実地視察を行いました。
これらの調査活動を踏まえ,お手元にお配りしております神戸の未来都市創造に向けた提言書のとおり,歩行者ネットワークや神戸のシンボル,市営地下鉄と阪急との相互乗り入れ,東遊園地など三宮周辺地区の再整備など都心に関すること,及び神戸らしい景観や山と海との共生,神戸のまちの発信,新たな交通手段の導入など広く神戸の未来に関することの2つに大別し,全18項目の提言にまとめ,市長に対し,政策提言を行う予定であります。
なお,限られた時間の中で,当初の目的であった市街地西部地域など,議論ができなかったものもありましたが,これらの議論は次期以降の市会に委ねたいと考えております。
平成24年7月に施行された神戸市議会基本条例では,議員は,議員間における討議等を通じて政策決定,政策立案及び政策提案・提言を積極的に行うものとすると規定されており,本
委員会の活動はまさに本条例の目的の具現化がなされたものであります。神戸市会初の試みでありましたが,委員の皆様の御協力で無事これまでの成果が上げられましたことを改めて御礼申し上げたいと存じます。
さらに,5月11日には,これも神戸市会初となる市民報告会をここ議場において開催する予定であり,多くの市民の参加を期待するものであります。
以上,
委員会の活動について御報告を申し上げましたが,当局におかれては,政策提言とともに,
委員会において各委員から述べられた意見・要望などを十分に踏まえ,輝ける神戸の未来都市に向けての取り組みに邁進していかれるよう要望し,委員長報告といたします。
以上でございます。
61 ◯議長(
安達和彦君) 以上で,報告は終わりました。
以上で,本日の日程は全部終了いたしました。
この際,申し上げます。
次回本会議は,あす午前10時に開きます。
なお,ただいま在席の各位には,文書による開議通知は省略させていただきますので,さよう御了承願います。
本日は,これをもって散会いたします。
(午前11時30分散会)
神戸市会事務局
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